M3-2023春作品 | Heilen ~Himmel~

Heilen ~Wald~に続くシリーズ第2弾。「空」をテーマに制作しました。
打ち込みオーケストラで紡ぐファンタジー世界の物語を、どうぞお聴きください。

BOOTHにて頒布中です。


曲リスト

  1. 空を駆ける – In die Luft fliegen
  2. 願い – Wunsch
  3. 共に空へ – Gemeinsam in den Himmel
  4. 黄昏の空 – Dammerungshimmel
  5. 水平線の先 – Jenseits des Horizonts
試聴動画

Compose & Arrange : Shunka-h

Illustrator : Mamo ( Web / Twitter )

1. 空を駆ける – In die Luft fliegen

美しき森を後にし、雲ひとつない青空を駆ける。太陽が清々しい光を放ち、大地に降り注いでいる。
なんと心地よい空の旅だろう!ひとつ羽ばたけば風がくるくると踊り、ひゅう、と小さく歌う。
次は何処へ行こうかな。ふと大地を見下ろすと、浜辺でぼんやりと空を仰ぐ「何か」を見つけた。


2.願い – Wunsch

ボクの姿を認めると、少し驚くような仕草を見せた。だが、怖がる様子もなく、そっと微笑んだ。
「空を飛べるなんて、素敵ね……。翼があればどこへだって行ける。一度でいいから、私も空を飛べたらいいな……なんて」
と彼女は笑う。その笑みは、少し寂しそうだった。


3.共に空へ – Gemeinsam in den Himmel

ボクは彼女の願いを叶えようと思い、そっと促した。ボクの背中でよければ……!
彼女は驚いていたが、ボクが少し前かがみすると、微笑んでそっと近づいた。
彼女を乗せて、翼を広げ、大きく羽ばたきながら地面を蹴った。
はじめは「落ちそう!」としがみついていたが、すぐに慣れたみたい。小さく見える浜辺や森を見下ろしたり、真っ青な空を見上げたりして、とても楽しそうだった。


4.黄昏の空 – Dammerungshimmel

黄昏時、ボクたちは浜辺に戻ってきた。
「貴方ならきっと……」夕陽を眺めながら、ぽつりと彼女は呟いた。
ボクならきっと……なんだろう?気になって顔を近づけると、ふふっと微笑みながら額を撫でた。


5.水平線の先 – Jenseits des Horizonts

「海の世界を見てみない?」
この水平線の先に、海底へと続く洞窟があるそうだ。
陸の生き物が海の世界に行けるの?
「私がそばに居るから大丈夫」
ちょっぴり不安だけど、彼女がいるなら。
ボクは再び彼女を乗せて、海の上を飛行した。新たな旅の始まりである。